ランドセルの素材として最もメジャーなのは人工皮革ですが、牛革やコードバンなどの天然素材を使用したランドセルも存在します。
中でも牛革は人工皮革とコードバンの中間に位置する素材であり、価格も手頃でおすすめです。
当記事では牛革の特徴やメリット・デメリットなどをご紹介いたします。
人工皮革よりも丈夫でコードバンより安い？牛革の特徴やメリット・デメリット
牛革は文字通り牛の皮のことであり、ランドセルの素材としては、価格・耐久性ともに人工皮革とコードバンの中間に位置するものとなります。「耐久性も大事だけど、あまり高いものは買ってあげられない」という方におすすめの素材です。
コードバン製のランドセルは10万円～20万円ほどしますが、牛革製のランドセルは、安いものだと6万円台で手に入ります。
人工皮革製ランドセルの購入費用を少し増額すれば十分手が届くものですので、安いからと人工皮革製に決めてしまう前に、まずは牛革の特徴やメリット・デメリットを確認してみましょう。
決めるのはそれを知ってからでも遅くはないはずです。
牛革のメリット
牛革のメリットは、人工皮革よりも耐久性に優れ、特に傷やシワに強いということです。加えて、見た目も上品であり、人工皮革製のランドセルよりは高級感があります。
人工皮革製のランドセルの価格は大体4万円から6万円程度ですが、牛革製のランドセルは安いものだと6万円、高いものでも10万円程度です。
価格の安さを重視するのでなければ、人工皮革製品ではなく牛革製品を購入したほうが無難です。
ランドセルに使用されることの多い天然素材としては、牛革とコードバンが挙げられますが、コードバンは牛革よりも耐久性に優れています。
したがって、品質重視ならコードバン製品がおすすめですが、コードバン製品は高いものだと20万円ほどしますから、価格と耐久性のバランスで見るのなら牛革製品がおすすめということになります。
冒頭で述べたとおり、牛革や価格と耐久性などの面で、人工皮革とコードバンの中間に位置する素材なのです。
牛革のデメリット
牛革のデメリットは、コードバン製品に比べると耐久性が低いということと、人工皮革よりはやや重く、硬い素材のため体に馴染むまでに時間がかかるということです。
コードバンはランドセルの素材としては最も高級であり、見た目の美しさや耐久性においては牛革に勝ります。そのぶん値段が高く、最高で20万円ほどの予算が必要になるのがコードバンの特徴です。
それに対し牛革は安いものだと6万円程度で手に入りますので、コードバンよりも経済的です。価格の安さで選ぶなら言うまでもなく牛革のほうが良いでしょう。
人工皮革と比べた場合、牛革のほうが重く、体に馴染むまでに時間がかかります。しかし、重いといってもその差はせいぜい数百グラム程度ですし、ランドセルが体に馴染んでしまえば「背負いにくさ」は解消されます。
体に馴染むのに時間がかかるというのはむしろ革製品の醍醐味とも言えることであり、デメリットと言ってしまうのはどうかというところです。
つまり牛革にははっきりとしたデメリットがなく、その意味でもバランスの取れた素材だと言えるのです。
コードバンよりも見た目の美しさや耐久性は劣るかもしれませんが、牛革自体、見た目は美しいものですし、値段はコードバン製品よりは遥かに安く、耐久性は人工皮革より優れています。
価格と耐久性、外観のバランスで選ぶのなら牛革製のランドセルがおすすめです。
まとめ
以上、牛革の特徴やメリット・デメリットをご紹介いたしました。
牛革は人工皮革よりも見た目や耐久性の面で優れており、値段が安さではコードバン製品に勝っています。全体的にバランスの良い素材だと言えるでしょう。
牛革製のランドセルはどちらかといえば工房系のメーカーに多いので、それら工房系ランドセルメーカーのカタログをぜひご覧になってみてください。
