ランドセルのことを調べていると度々目にする「ナスカン」という言葉。
これは「茄子のような形をした鐶(かん)」のことで、主に給食袋や靴袋をぶら下げるのに使用するものです。
ひとくちにナスカンといってもその種類は様々で、事故防止機能付きのものもあります。ランドセルを選ぶ際には必ず見るべきポイントだといえるでしょう。
当記事ではナスカンの用途や種類、見るべきポイントなどをご紹介いたします。
事故防止機能があったほうが良い?ナスカンの種類や用途、特徴について
ナスカンは金属製で、側面に開閉部があります。開閉部を指で押すと、鐶の中にものを通すことができ、ここに給食袋や靴袋の紐を入れてぶら下げるというのが一般的な使い方です。
今あるランドセルの多くがこのナスカンを装備しており、ランドセルの側面や肩ベルト等に付属しています。
ナスカン自体の形状・性能にも少しずつ違いはありますが、それほど大きな差はないので、この部分についてはあまり気にする必要はないでしょう。
見るべきポイントは事故防止機能の有無と、装備されている場所・位置です。
事故防止機能はあるか?
ナスカンは給食袋や靴袋をぶら下げるのに使います。手荷物が減るという面でナスカンは非常に便利であり、ランドセルには欠かせない存在となっています。
しかしその一方で、ナスカンにぶら下げた給食袋や靴袋が、車や自転車のタイヤに巻き込まれてしまう事故は後を絶ちません。
そのため、ランドセルを選ぶ際にはナスカンの有無だけでなく、事故防止機能の有無についてもチェックしたほうがよいでしょう。
最も良いのは、強い負荷が加わったときにナスカンが自動で外れる仕組みになっているものです。
ナスカンはランドセルの側面や肩ベルトの、革が輪っかになっている部分に括り付けられていることが多いのですが、その輪っかの部分がボタン式で着脱可能となっていると、給食袋等がタイヤに巻き込まれてしまっても、ナスカン部が自動で外れるため安全性が高いのです。
また、最近のナスカンには、上部と下部がセパレートになっていて、強い負荷が加わったときに自動で分離するようになっているものもあります。これについても巻き込み事故を避けられますので、安全性は高いと言えるでしょう。
ナスカンは非常に便利なものですが、事故の危険性を高めてしまうという弊害も有しています。だからこそ、事故防止機能の付いているナスカンを選びたいところです。
左右に付属しているか?
ナスカンはランドセルの左右側面、あるいは左右肩ベルト両方に付属していたほうが便利です。
何故なら、単純に数の多いほうがより多くのものをぶら下げられるというのもありますが、「利き手によっては使いにくい」ということがないからです。
ナスカンがどちらか片方にしかついていないランドセルは、「右利き」の子供を想定していることがほとんどです。そのため、左利きの子には少々使いにくかったりします。
ナスカンが両方についていれば、左利きの子も、右利きの子も、袋の付け外しなどが容易にできることでしょう。
ランドセルを選ぶ際には、事故防止機能の有無と併せて、左右両方に付属しているかどうかもチェックしてみてくださいね。
ナスカンの役割や事故防止機能まとめ
以上、ナスカンについてお話しいたしました。
ナスカンは今やランドセルになくてはならない存在です。実際、ほとんどのランドセルがナスカンを装備していますが、注目すべきポイントは事故防止機能の有無と、左右両方に装備されているかどうかです。
ランドセル選びの際にはぜひナスカンにも注目してみてくださいね。